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わかば便り

喫煙と歯周病

「たばこを吸う人は、吸わない人の2~3倍歯周病になりやすい、そのうえ重症化しやすく治りにくい」という報告があります。たばこの中に含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、歯肉の血管が収縮し血液の流れが悪くなって酸素不足、栄養不良を起こします。その結果、歯肉が硬くなって弾力を失い、出血などの歯周病の症状が出にくく手遅れになりかねません。さらに、白血球の機能が半分に低下し細菌に感染しやすくなり、ビタミンCが破壊され細胞組織も破壊されます。
また、唾液の分泌量は正常人で1~1.5ℓで加齢に伴い減少しますが、喫煙をすると著しく唾液分泌が低下し、口腔内乾燥をきたします。その結果、歯面や歯肉に細菌が付着しやすくなります。5年以上禁煙すれば、歯周病になる危険性は非喫煙者と同程度に低くなると言われています。時間はかかるかもしれませんが、悪くなってしまった歯肉の健康を取り戻すことは不可能ではありません。